私は学生の頃からスティーブ・ジョブズが好きで、よく関連する書籍を購入していたのですが、名言を個人的にメモしていたので、こちらに公開します。
ジョブズの発言から汲み取れる経営哲学は、参考になるものが多いですね。
- 1 何が欲しいかなんて、それを見せられるまで分からないことが多い
- 2 どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない
- 3 最善とは言えない状況でやった仕事に、いちばん誇りを感じるものだ
- 4 ライバル?僕にはライバルはいないよ
- 5 水道からはいくらでもタダの水が出るけど、みんな金を出してミネラルウォーターを買ってるじゃないか
- 6 点が将来何らかの形で結びつくと信じなければいけません
- 7 創造とは結びつけることです。クリエイティブな人は過去の経験を繋ぎ合わせ、新しいものに統合することが出来ます
- 8 情熱がなければ、生き残ることは出来ない。それがないと人は諦めてしまうからね
- 9 墓場で一番の大金持ちになっても意味はない
- 10 自分達の製品を知らずにどうやって客に勧めるんだい?
- 11 偉大な木工は、たとえ見えなくてもキャビネットの後ろにちゃちな木材を使ったりはしない
何が欲しいかなんて、それを見せられるまで分からないことが多い
世界にまだない革新的な商品を作るためには、直感を信じることが必要である、というメッセージが込められています。
ジョブズは消費者ヒアリングよりも、「自分が欲しいものをつくりたい」という信念があったことで有名です。
こういったマインドがあって、appleの革新的な商品たちが出来上がったんですね。
少しずれますが、不動産業界においても、土地だけよりも建売のほうが売りやすいと言われています。
建売のほうが注文住宅よりもリーズナブルだということもありますが、実際の建物を見ないと「生活イメージを沸かせることができない」という一面もあると思います。
どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない
金言ですね。
口コミされるような素晴らしい商品を作ることができれば、広告費を使わなくても売れていきます。
一方で、駄作を世に出してしまえば、いくら広告費を突っ込んでも売れ行きは伸びないということをジョブズは訴えます。
最善とは言えない状況でやった仕事に、いちばん誇りを感じるものだ
仕事でしんどい時にはよくこの言葉を思い出しました。
簡単な仕事よりも、難しい仕事を成功させた時に達成感を感じますよね。
そして、難しい状況を好転させた経験がプロフェッショナルへの道につながっているのかもしれません。
漫画「左ききのエレン」より 原作:かっぴー/作画:nifuni
ライバル?僕にはライバルはいないよ
「世界に革新を与えるために仕事をしているのだから、他人は関係ない」という文脈でインタビューに答えたときの言葉です。
「マイクロソフトをぶっ壊す!」
とか言わないんですよね。(N国?笑)
「他人ではなく、自分が何をやっているかが大切である」というメッセージがとても心に刺さりました。
1997年にアップルに復帰したジョブズは、急遽マイクロソフトとの提携を発表しました。
「アップルが勝つためにマイクロソフトが負けなければならない、という視点を乗り越える必要がある。」
「市場に2人しかいないプレーヤーが協力しあわないなんて馬鹿げてる。」
こういった経営判断は、なかなかできることではないです。
水道からはいくらでもタダの水が出るけど、みんな金を出してミネラルウォーターを買ってるじゃないか
ネット社会が発達してくると、音楽の違法ダウンロードが蔓延し、「音楽は無料で手に入る」というのがネットユーザーの常識になりつつありました。
そういった背景から、音楽コンテンツを販売する事業としてのiTunes storeはあまり利用されずに失敗すると思われていました。
そこでジョブズはiTunes storeの価格や使いやすさを追求して、ネットに詳しくないライトユーザーを取り込んで大成功させます。
点が将来何らかの形で結びつくと信じなければいけません
2005年にスタンフォード大学の卒業式で行われたスティーブ ・ジョブズのスピーチの中の有名な一節です。
「大学にいた当時、将来を見据えて点と点を結びつけることは不可能でした。」
「しかし、今振り返ってみると点と点が結びついたことがはっきり分かりました。」
という文脈からの名言です。下記に続きます。
創造とは結びつけることです。クリエイティブな人は過去の経験を繋ぎ合わせ、新しいものに統合することが出来ます
ここでジョブズは、「点」という言葉を「経験」と置き換えています。
「それが可能なのは、彼らが他の人間より多くの経験をしているから、もしくは他の人間より自分の経験についてよく考えているからです。」
経験を増やして、その経験について深く考えることで新しい創造が生まれるということです。
ジョブズが言うと説得力がありますね。
iphoneのような画期的な商品でさえ、0→1だったわけではないということです。
もともと存在する技術である「タッチパネル」と「電話」を点と点として繋げただけです。
誰でも思いつきそうですが、深く考えていないと繋ぎあわせることができない、ということですね。
ジョブズは触れていませんが、私は「知識」も「点」だと考えています。
仕事ができると言われている人は、「知識」や「経験」を結びつけることが上手だと感じます。
「点を増やすこと」と「点を繋げること」がいい仕事をするために大切なんだ、と気づかされました。
情熱がなければ、生き残ることは出来ない。それがないと人は諦めてしまうからね
「だから、情熱を傾けられる何かを持ってなければならない。」
「そして、我慢さえ出来れば、うまくいったも同然なんだ。」
いくら優秀な人間でも情熱がなければいいパフォーマンスを発揮できません。
情熱を注げる仕事を見つけることが人生の幸せなのかもしれません。
墓場で一番の大金持ちになっても意味はない
「ベッドにもぐりこんだとき、『素晴らしいことを成し遂げた』と自分に言えることが僕にとっては何よりも意味があるのだ。」
お金の為ではなく、自らのミッションを達成するために情熱を注いで仕事をしているということがよくわかる言葉です。
「この地上で過ごせる時間には限りがあります。」
「本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は2つか3つくらいしかないのです。」
漫画「左ききのエレン」より 原作:かっぴー/作画:nifuni
短い人生をどのように過ごすのかを常に考えていたからこそ、若くして成功者になれたのだと思います。
自分達の製品を知らずにどうやって客に勧めるんだい?
ある日、「この製品はどんな点が客の興味を引き、どんな客が買うのか?」
と問いかけたときに、答えられなかった社員達に対して発した言葉です。
漫然と仕事をしている人は、意外と答えられないものです。
偉大な木工は、たとえ見えなくてもキャビネットの後ろにちゃちな木材を使ったりはしない
ジョブズがMacのコンピュータ内部にまで巧妙で視覚的に美しいデザインを求めたことは有名です。
「見えないところでも、しっかりと仕事をするのがプロである」というメッセージに痺れました。
漫画「左ききのエレン」より 原作:かっぴー/作画:nifuni
漫画「左ききのエレン」より 原作:かっぴー/作画:nifuni
「神は細部に宿る」と言われるように、細かいところにこだわれる人が、1流のクリエイターと呼ばれる人間なのかもしれません。
いかがでしたか?
ジョブズはプレゼンテーションの名手と言われ、心に刺さる発言が多いのですが、私が一番影響を受けたのは「点」と「点」を繋げるという言葉でした。
差し込んでいた漫画のコマは、「左ききのエレン」というクリエイターたちが主人公の漫画です。
ジョブズマインドに通じるセリフを抜粋してご紹介しました。
とても面白い漫画なので、もし興味が沸いた方は読んでみてください!
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