社員のやる気をくじく3つのパターン【会社拡大期】

私は割と仕事大好き人間なのですが、サラリーマン時代にやる気をくじかれたことが何回かありました。

その経験から私が会社経営する際に気を付けていることをまとめました。

高すぎる目標設定

私が以前所属していた会社の営業部は体育会系で、細かいロジックがない根性論が横行していました。

「毎日4商談マスト!」

など、到底無理なことを言われ、

(4商談してたらアポ取る時間なくない?遠方アポ1つでもあったらアウトじゃん・・・)

と思ってやる気をなくしました。

一時期は、前月の3倍売上をたてていても、売上目標が高すぎるせいで未達成となり、頑張っていない扱いを受けていました。

上司からも未達成に対する当たりが強くてやる気が削がれました。

自分の居場所がない

売上が急拡大しているベンチャー企業ならではかもしれませんが、

組織の成長(採用と育成)が追い付かず、社内の業務も相当ひっ迫しているために、仕事をとってきても喜ばれるどころか文句を言われたりしていました。

また、社内都合でお客さんに迷惑をかけることもあり、憤りを感じることも多々ありました。

こんな社内環境では、やる気がなくなりますね。

それでも、お客さんの優しい言葉に救われて、「お客さんのためになんとか頑張ろう」と自分を奮い立たせました。

ビジネスも人と人との付き合いなので、最後は思いやりと誠実さなんだな、と感じたのを覚えています。

仕事の大義が曖昧になっている

「会社のために」というマインドだと、数字さえ上がればよい、という考えになります。

すると、お客さんをないがしろにする方が社内に増えてきます。

特に、フロント営業以外はお客さんに愛着を持ちにくいので、機械的な仕事しかできなかったりしますね。

私の場合、「お客さんのために仕事をして、その対価として報酬を得る」という前提があると思っているので、

上層部がそういったマインドセットを持つことを社内に徹底させず、数字を追うのが第一優先で、株主対策ばかり気にしているスタンスだとやる気がなくなりました。

現場からすると、納得できないことや理不尽なことをやらなきゃいけないジレンマを抱えながら働くわけで、高いパフォーマンスが発揮できるわけがありません。

組織にいる限り、上層部に言われたことを実行することが正しいとされますから、他の選択肢を提示することは反逆行為とみなされかねません。

そういった風通しの悪い組織では、やる気の出ようがありません。

組織運営で大切にしていること

上記のような状況下では、仕事に情熱を注げず、ハイパフォーマンスを発揮することができないということを学びました。

この教訓は、経営者になってからの組織運営に非常に役立っています。

私は、今後のリーダー像はカリスマではなく、オーガナイザー的な役割が求められるのではないかと思っています。

メンバーをしっかり評価し仕事を与える。多すぎても少なくてもやる気がなくなってしまうので、常にその人の能力よりちょっと上の仕事を与える能力が求められているのではないでしょうか。

そもそも、私は「組織を大きくすることが正義」という考え方をしていません。

一番大事なことは、自分が納得できるサービスをお客様に提供できるかどうか。自分の目の届く規模感でビジネスをするほうが精神衛生上良いと思っています。

また、仕事がつまらない、意味が分からないではなくて、

仕事が面白いと思ってもらえる工夫をしたり、社員に視座を高く持たせたり、仕事に意味を持たせることも上司の務めだと思っています。

少数精鋭でも、いい組織をつくれたら幸せなことです。

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