私の会社では、2017年に『最強のブランドを作る』というスローガンを標ぼうしました。
2015年、私が25歳の時の話です。 創業者である祖父が一時的に体調を崩し、 「これはやばい!早く後継者を連れ戻せ!」 ということになり、急遽「渋谷ではたらく広告マン」を辞めて埼玉に戻ることになりました。 ところが[…]
その際、社員に強いブランドになるための必要条件について共通認識を持ってもらいたかったので、下記の話をしました。備忘録としてまとめます。
ブランドとはなんなのか
まず、ブランドとはなんなのかを考えていきましょう。
ブランド=企業そのもの?
ブランド=ネーミング?
ブランド=ロゴ?
ブランド=高級品?
ブランド=良質なイメージ?
など、社員からもいくつかの意見が出ました。
自分の好きな企業や商品のブランドをひとつ頭の中でイメージしてください。
様々な要素で構成されていることが思い出せると思います。
あなたは、これらから受けた印象をあなたなりに漠然と統合し、あなたなりのブランドイメージを作り上げているはずです。
つまり、「ブランド」は
企業とお客様(あなた)の限りないすべての接点によって形作られ、
お客様(あなた)の頭の中でつくられるもの
と言えます。
この「お客様の頭の中でつくられるもの」というところが大事なポイントです。
なぜ強いブランドを作る必要があるのか
さて、「ブランド力は強いほうがいい」のは、誰しも漠然とはわかっていることと思いますが、なぜ強いブランドを作る必要があるのでしょうか。
それは、下記のようにたくさんのメリットがあるからです。
✔ 資本調達が容易になる。
✔ 対企業取引が容易になる。
✔ 価格決定力を保持できる。
✔ 新規事業が円滑になる。
✔ 社員のモラルが向上する。
✔ 採用が容易になる。
お客様以外にも、銀行や下請け企業などの取引先、求職者に対しても、強い影響があることが分かります。
強いブランドのルール
では、前項のメリットを享受するために、どうすれば強いブランドになれるのでしょうか。
私が考えているのは、
1、お客様(取引相手)にブランドへの期待がある
2、期待を裏切らず、誠実に約束を守っている
お客様の頭の中で、このルールが成り立っているからだと考えています。
つまり、「ブランド」とは、「お客様との信頼関係」です。
強いブランドとは、「お客様との信頼関係が強い」と言い換えることができるでしょう。
「お客様との信頼関係が強い」ということは、ブランドを構成する要素
に一貫性があり、お客様の期待を裏切らず、誠実に約束を守れている、ということです。
ネーミングやロゴ、HPなどは経営者や限られた人が作っているかもしれませんが、パンフレットやブログ更新、販促グッズの手配、店舗の雰囲気づくり、お客様への応対やアフターサービス、取引先への対応などを考えると、
実は、社員一人ひとりがブランドの要素を作っていることが実感できるはずです。
つまり、社員一人ひとりが「お客様に対して期待を裏切らず、誠実に約束を守っている」状態を維持しなければ、強いブランドにはならないわけです。
日々の業務に取り組む際、上記のことをわかっているかいないかで、仕事の質には大きく差が出るはずです。
それこそが、本当のブランドの力なのです。
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