2016年。私が27歳の時に感じたのは、
「不動産会社って地域の方にとって全然身近な存在じゃないな」
ということです。
住生活モール構想
賃貸経営をしている不動産オーナーさんでもなければ、不動産会社に行く機会は、賃貸や住宅購入の時だけで、一生に1、2回なんですよね。
そうすると、中小企業の集客施策としてできることは、大きく分けて3つしかありません。
✔ チラシ(物件販売時のみ集客、売却物件収集)
✔ 管理看板(地域への刷り込み)
こんな施策はどこでも簡単に網羅できてしまうので、差別化要因にはなりません。
もっと地域に寄り添った、身近な存在を目指したい。
私がまずイメージしたのは、ショッピングモールです。
ショッピングモールにはたくさんの人が集まります。その中には、飲食店や衣料品店、フィットネスジムなどがあり、地域の生活を支える拠点となっています。
もちろん、そこに不動産会社や住宅メーカーが出店している例もありますね。
色々調べていくと、各地のリフォーム会社さんは様々な取り組みをしていることが分かりました。
リフォーム会社が本業との相乗効果を狙ってサイドビジネスを始めるという例が相次いでいる。カフェを開いたり、介護サービスを…
高頻度低単価で利用できるサービスで、地域住民との接触頻度を増やし、低頻度高単価である住宅やリフォーム、外構などの相談をもらうような、お客様とのつながりを軸としたサービス提供モデルです。
OB 客や取引先等とのコミュニケーションの場として機能させることもできます。
「これは不動産会社でもハマるのでは?」
そう思った私は、飲食店、ヨガスタジオ、トレーニングジム、エステ、整体などをサービス提供できるように、本社横のビルを全面リノベーションし、
「運動」と「食事」と「手当て」で地域の方の健康を応援する施設を開設しました。
久喜のヨガ・ピラティススタジオは健康習慣のアップビーで!皆様の健康を応援するフィットネスジムです。…
もともと人が来なかった場所に、延べ1500人/月もの方が来ることになり、飲食店のサービス券裏に不動産会社の広告をいれたり、店内にポスターを掲示したり、チラシを置いたりすることで、不動産部門の認知度も上昇して、不動産の窓口にも気軽に足を運んでいただけるようになりました。
不動産の相談も増え、過去最高売上を達成することもできました。
「集客数」と「収益機会」の両方を増やし、より地域に根ざした企業体を目指していくこの取り組みを、私は『住生活モール』と勝手に名付けました。
健康経営
また、健康応援施設では、副次的な効果も発揮しました。
健康経営の推進です。
健康経営とは、社員の健康を重要な経営資源と位置づけ、企業として、社員の健康保持・増進に向けて取り組む姿勢を指します。
私の会社では、社員は、ヨガスタジオやパーソナルトレーニングの費用については社割適用、トレーニングルームの利用は無料です。
健康であるからこそ、業務も効率化しますし、仕事終わりに社員がそろってヨガを受けたり、トレーニング後にご飯を一緒に食べたりすることで、社内のコミュニケーションが活性化していきました。
会社に高い満足感を持ってもらい、退職者も減り、取引先や求職者からもイメージアップをしたように感じています。
住生活モール開設や、実際の収支にご興味ある方は、ご相談に乗ることも可能ですのでご連絡ください。
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