かぼちゃの馬車の問題解決

ご存知の方も多いでしょうが、近年起こった不動産トラブルで、かぼちゃの馬車事件というものがあります。この問題により、不動産投資に対する融資環境が厳しくなりました。

というより、融資をしていたスルガ銀行の審査がガバガバだったことが露呈したということなのですが・・・。

かぼちゃの馬車事件とは

かぼちゃの馬車とは、株式会社スマートデイズという企業が企画販売していた女性専用シェアハウスのブランド名です。投資家や資産家にシェアハウス建築を提案し、その後建てられた建物をサブリースするという事業を行っていました。

事業者がオーナーから一括借り上げするから安心!というスキームです。

家賃保証があると銀行も融資をしやすいため、各建築メーカーもよく提案していますね。

勘違いしている方が多いのですが、シェアハウスが悪いとかサブリースが悪いという話ではありません。

問題はスマートデイズに支払われる建築会社からのキックバックが異常に高すぎることと、それによって収支計画が最初から実現不可能だったということです。

細かい話は調べれば出てくるので割愛しますが、要するに、

「将来の破綻を前提とした投資詐欺」

ではないかと言われています。

そして、銀行の営業マンも融資額が大きく成績を伸ばせるスマートデイズの提案に加担していきました。

✔ 家賃保証だから安心

✔ 融資が受けられる(銀行のお墨付きだ)から安心

という投資家の心理を巧みについて契約拡大していたのですが、結局は破綻。

オーナーさんたちは困り果てることになったのです。

オーナーの破産を回避

かぼちゃの馬車

外した館銘板を頂きました。

世間が騒がしくなってきたある日、知り合いの不動産会社から相談が持ち掛けられました。

「西東京で、かぼちゃの馬車の被害者オーナーがいるから助けてもらえない?」

現地を見に行くと、新築にもかかわらず、ここ最近の賃貸需要を無視した廉価で狭い仕様のシェアハウスが待っていました。

シェアハウスの難しさはコンバージョンのしにくさにあります。

コンバージョンとは、建物用途の変更のことです。

キッチン・トイレ・浴室が各室にひとつずつついていないため、分けて貸すことができないのです。

「場合によっては大幅なリノベーションも視野に入れながら、まずは当社のお客様で寮を探している企業がいくつかあるので、紹介してみましょう。」

こちらとしても不安でしたが、この第一段階で寮として成約することができ、オーナーさんも一安心。

続いて練馬区でも同様の相談があり、こちらも寮として賃貸することができました。

我々としてはやれることはやりましたが、当初の収支計画よりは低い賃料にせざるを得なかったため、借金を返していかなければならないオーナーさんの苦しみは計り知れません。

不動産と上手に付き合っていく重要性を再確認した案件でした。

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